長年愛用してきたダイニングテーブルですが、家を建ててからも使い続けていました。
ただ、家族が増えたことや、両親や友人が我が家を訪問する機会が増えたことで、さすがにこれでは小さいなと感じるようになりました。
そこで、DIYをモットーにしている私としてはダイニングテーブルをなんとか自作できないか、と考えました。
まず、パッと頭に思い浮かんだのが、今流行りのアイアン脚のダイニングテーブルです。
最近はテーブル脚も色々な種類のものがネットやホームセンターなどで売られていますが、その中で私が選んだのはシンプルなロの字形の脚です。
先に脚だけを購入し、これに合う天板を探すことにしました。
まあ、最もシンプルな形状ですからどんな天板にも合いそうですが。
天板の大きさですが、6人掛けをベースに考え、幅200cm、奥行き90cm以上で設計しました。
いざ、ホームセンターに行くと、すでにテーブル用として仕上げられた天板も売られていて、中には耳付を模したようなものもありました。
しかし、材質はすべて集成材でなんとなく味気なく、また厚みも薄いため重厚感に欠けます。
これだけのサイズですから最低でも4cm以上の厚みは欲しいところ。
やはり自分で何枚かの板を突き合わせて作ろうと製材コーナーを見て回りましたが、これまたよい材料が見当たらず。
多少なりとも個々の反りやねじれがあるためこれらをきれいに突き合わせることは難しいと判断。
まあ、足場材、古材などを組み合わせてテーブルを作ることもあるようなので、ガタガタでもそれはそれで味があって良いという人もいるかもしれませんが、私のイメージとはやはり違います。
そこでいったん気分転換に家具屋を見て回ることにしました。
集成材や突き合わせのもの、1枚板などさまざまなダイニングテーブルを見ることができました。
その中でもひときわ目を引いたのは”耳付無垢”の1枚板のテーブルでした。
数あるテーブルの中でもその存在感は別格です。
ただ、値段もこれまた別格。。。
耳付無垢の一枚板とは
耳付無垢の1枚板とは1本の木を縦にスライスし、そのまま天板にしたもの。
テーブルの両端は樹皮を剥がしだけで、この部分を”耳”と呼んでいます。
何枚かの板を組み合わせて作るわけではないので、例えば今回のような200cm×90cmといったサイズのテーブルを作るためには幹の太さが直径90cm以上の木が必要になります。
もし、太さがちょうど90cmの木から取ろうとするとほぼ中心部分しか使えませんから、1本の木から1枚しか取れないことになります。
それは値段も高額になるわけですよね。
それでも、この存在感と木のぬくもりを感じさせるダイニングテーブルは憧れます。思わず我が家に置いた時の様子を想像してしまいます。
はじめての木材市場
なんとかしてこの天板を入手することは出来ないか。
当然こういった銘木は一般のホームセンターなどにはおいてませんので、ちょっと調べてみました。
すると通常は業者向けにセリを行っている木材市場ですが、曜日によっては一般にも公開しているところもあるようで、早速、予約を取り行ってみることにしました。
木材市場なんて人生で初めて行くわけで、少しドキドキしながら行ってみたのですが、対応してくれた市場の方々はみな親切で、素人の私に木材についていろいろ詳しく教えてくれました。
気が付くと2時間以上も滞在していました。。。
で、肝心の天板ですが、ちょうど探していたサイズにもっとも近い210×104の”杉材”に決めました。
厚みは少々希望よりも厚く8cm。
ブビンガやモンキーポッド、ウォールナットなどの外材も見ましたが、なかなか希望のサイズに近いものが無く、また、何よりもこれら外材と杉材では比重が倍以上も違うため、これだけのサイズになると重量がとんでもなく重くなります。
実際、購入した杉材ですら、車にはフォークリフトで乗せてもらったのですが、家に着いてからが大変でした。
当然一人では運ぶことは出来ず、妻に頑張ってもらいなんとか2人で家の中まで運び込むことができました。
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