コードレス電動工具、その性能は8割はLi-Ionバッテリーで決まる

電動工具のバッテリー

電動ドライバー系は使用場所が色々と想定されると思います。
作業場所によってはコードレスの方が作業効率が上がります。
価格はアップしますが、電動ドライバー系はコードレスがお勧めです。
なお、その場合、当然ですがバッテリーは高ボルト数のものを選べばそれだけパワーが得られます。
最近は色々な電化製品でも主流になってきたLi-Ionバッテリーですが、電動工具でも主流になって来ました。
大体どこのメーカーもボルト数は10.8V14.4V18Vといったラインナップが有ります。
価格も高ボルトになるほど上がります。バッテリーの値段ですね。
同じLi-Ionバッテリーでも電動工具用のバッテリーにはスマホなどのモバイル機器とは違い、筒形をした乾電池のようなバッテリーが複数使われています。
筒形1本が約3.6Vですから、上で述べた10.8Vはこれを3本、14.4V4本、18V5本使用しています。
高ボルト数になれば価格も上がりますが、重量もそれだけ増します。
 

バッテリーの共通化

また、最近流行っているのがバッテリーの共通化です。
一つのバッテリーを様々な電動工具で使うことができます。
各電動工具メーカーや、最近ではホームセンターなどでもオリジナル商品を出しています。
本体価格の大部分を占めるバッテリーですから、そのバッテリーが無ければかなり価格を抑えて購入することができます。
まずはじめの工具はバッテリー付きで購入し、あとはバッテリー無しで買い足していきます。
私も当初は「これは便利!」と思い掃除機を購入し、インパクトドライバーとバッテリーを共用していました。
 
 

コードレス掃除機

コードレスで場所を取らないスティック型の掃除機は度々雑誌などでも取り上げられ、工具メーカーが出している掃除機も比較的人気がありました。
私も基本的に部屋の掃除はロボット掃除機がメインだったのですが、補助用として購入しました。
バッテリーは18Vを購入したので、吸い込みは非常にパワフルで大変感激したのですが、しかし!はじめはフル充電してからの使用時間は20分程度だったのが、半年もしないうちにバッテリーがへたり、5分も掃除ができなくなりました。。。
 
おそらくこのバッテリーがそもそもそういう使われ方を想定した設計になっていないんだと思います。
通常、インパクトドライバーであれば満充電にして空っぽになるまで使われることはプロ用でもない限りほぼ無いと思います。
ところが、掃除機となると11回、毎日空っぽになるまで使われます。
また、インパクトドライバーのような瞬間瞬間の放電とは違い、掃除機の場合は使い始めたらバッテリーが空っぽになるまで連続して放電されます。
110~100%の充放電を繰り返し、約半年の使用で急激に使用時間が減りましたから、このような使われ方をされた場合、200回程度の設計になっているのではないでしょうか。
これがもし掃除機専用のバッテリーであればそのような使われ方を想定した設計をするだろうと思いますが、もともと電動工具での使用を想定した設計がされており、無理やり掃除機の様な使われ方をされれば無理もないですね。
この辺はおそらくメーカーによって違うと思いますので、すべてそうかとも言えないです。
ただ、このように高出力で0~100%の充放電を300回、600回となるとなかなか難しいのではないでしょうか。
 
最近は色々なメーカーからコードレス掃除機が発売されていますが、中にはかなり高額なものもあります。
いったい何年もつの??と思ってしまいます。
もし、その掃除機が1年余りで使用時間が半減、またはそれ以下になったとしたら、と考えるとなかなかそんな高額なコードレス掃除機を選択するのは難しいですね。
使い捨てと割り切れるなら良いですが、そんなにお金に余裕のある人も少ないでしょう。