DIYで世界にたった一つの門柱

さて、本格DIYの記念すべき第一弾として、まず最初に取り掛かったのが門柱です。
ようやく我が家が完成し住み始めたものの、インターホンも郵便ポストも有りませんでしたので、真っ先に取り掛かることにしました。

庭造りのポイントは南国ハワイ

初めは既製品をいろいろ当たってみましたが、なかなか気に入ったものが無かったため、一から自分で作ることにしました。

我が家の庭造りのポイントのひとつに”南国ハワイをイメージ”というものがありました。
その理由は、“庭にヤシの木を植えたい!”という妻の一言によるものでした。
そこでまずは、その”ハワイの庭”のイメージを絵に描いてみることにしました。
こうすることで、お互いにイメージを共有できますし、また自分のイメージも具体的になります。

図面作成

このイメージで妻のGoサインも出ましたので、早速、門柱の図面を引くことにしました。

図面を引いている途中でも色々とアイデアが生まれました。
真っ白な門柱に部分的にブルーのガラスブロックを入れることで海をイメージすることに。
また、上部にも波をイメージした曲線を取り入れることにしました。
表札にもちょっとこだわり、立体のアイアンでいくことにしました。

大きさは、横1190×高さ1500。
使用するブロックは、
隅・・・13個、中・・・5個、隅1/2・・・1個、中1/2・・・1個、ガラス(1/2)・・・2個
です。
鉄筋は境目と両側の計4本としました。

まずは基礎作り

深さ15cmほどの穴を掘ります。
幅はブロックの幅+6cm程度としました。
この穴に木枠を組んでいきます。
木材は何でもよいと思います。
ここにモルタルを流し込んでいきます。

モルタルは砂3に対してセメント1の割合でよく混ぜ、少しずつ水を足していきながら適度な硬さに仕上げます。
あまり緩すぎてもダメですが、硬すぎてもまんべんなく伸ばしていくのが大変なので、少し緩いくらいがちょうど良いです。
穴の深さの半分ほどまでモルタルを流し終えたら、水平器を使いながら全体が完全な水平になるように表面をコテで綺麗に均します。
均し終えたら両端とブロックの境目になる位置に鉄筋を立てます。
この状態でモルタルが完全に乾くまで待ちます。

ブロック積み

基礎が完全に固まれば、いよいよブロックを積んでいきます。

一言にブロックと言っても、実は色々な種類があります。
まず、大きくは重量ブロックと軽量ブロックでその名の通り重さ、強度が違う2種類に分けられます。
また、隅、中間、天面用と使用する場所によって形状が違ったり、さらに基本の長さの1/2の大きさのものもあります。

門柱程度であれば鉄筋も立てますので軽量ブロックで強度的には十分です。
図面から使用する場所に合わせてどれを何個使用するか計算し、購入する必要があります。
また、今回の設計ではトップ部が波形状をしていますが、さすがにこんな形状のブロックは売っていませんので、四角いブロックをある程度グラインダーでカットし、足らない部分をモルタルで成型していきました。

ブロックゴテを使用し、基礎にブロック幅に2列にモルタルを並べていきます。
ブロックを置くごとに水平器を使って前後左右に傾きがないか確認、傾きがあればハンマーの柄などでたたきながら調整していきます。
隣のブロックとの隙間は1cmあけます。

1列並び終えたら鉄筋を通している穴にはモルタルを充填します。
鉄筋をゆすりながら入れていくと、奥までいきわたらせることができます。
モルタルが固まったのを確認してから2段目を積んでいきます。

ただし、ここでインターホン側の鉄筋にはあらかじめケーブル引き込み用の配管を取り付けておくことです。
これを忘れてしまうと後でインターホンのケーブルを通すことができなってしまいます。
配管ボックスを取り付ける関係で1段目を終えたところで取り付け、裏側へ出しておきます。
インターホン側(表側)は出したい位置でブロックにタガネとハンマーで穴を開け配管を通します。
軽量ブロックだと比較的簡単に穴も開けられます。

2段目以降はモルタルが固まるのを待たずに積んでしまうと下段のモルタルがつぶれてしまうので気を付けましょう。
初めは水平に綺麗に積んでいくのに多少時間かかりましたが、徐々に慣れてきてスピードアップしていきました。
また、積んでいく中で多少イメージが変わってきたので、ガラスブロックの位置を図面とは変えたりしました。

ガラスブロックや郵便ポストはネットで格安で購入。
それぞれサイズもブロックの大きさに合わせたものが売られています。

郵便ポストは1ブロックサイズでなるべくシンプルなデザインのものを選びました。

トップの波形状のモルタル成型は両側を板で挟み、滑らかになるよう仕上げていきます。
モルタルの量にもよりますが、両側からしっかりと板で固定しないとモルタル自身の重みで広がってしまいます。
しっかり乾いたのを確認し、板を外します。

仕上げ

仕上げの方法には色々あると思いますが、綺麗な白壁よりも自然な感じを出したかったので表面全体にモルタルをあえて雑に塗っていきました。

ここまで来るといよいよという感じです。

良く乾いたのを確認し、最後に塗装を行います。
まず、ポストやガラスブロックをしっかりとマスキングします。
塗装は高耐久の外壁用塗料を使用します。
色はどうしても白にしたかったため、汚れの付着を考えあえてツヤありのアクリル・シリコン系塗料を選びました。
これをローラーバケで塗っていきます。

最後にインターホンと手作りの表札をとりつけ、ようやく我が家のオリジナルの門柱が完成しました。

 

 

 

 

 

 

 
はじめてでしたが十分満足のいく出来に仕上がりました。
ここまで慣れない分それなりに時間はかかりましたが、費用的には材料費だけですし、また、作業途中でもちょっとイメージが違うなと思ったら自分の好きなように変更することができます。
作業をしながらでもどんどん自分のイメージに合わせて作っていけるところがDIYの良いところではないでしょうか。

裏にはスポットライトを設置し、ガラスブロックを照らすようにしました。
夜になるとガラスブロックが輝き、また違った雰囲気になります。