既存フェンスを利用した木製目隠しフェンス

解体工事の際に隣家とのフェンスは残しておきました。
しかし、以前の家との間取りの違いでフェンスの高さが足らず、お隣からこちらが丸見えの場所もあったため、目隠しフェンスを改めて設置することにしました。

ただ、既存のフェンスを取り壊して新たに設置するのもまた余計な費用が掛かりますし、何とか既存のフェンスを利用することは出来ないか考えました。
また、庭作りには“自然な雰囲気な庭”というのを基本テーマにしていましたから、素材も既存のフェンスのようなアルミなどではなく木材を使いたいと思いました。

既存の支柱に固定

そこで考え付いたのが、2×4材用の金具を用いて既存フェンス支柱に固定する方法です。
下の写真のようにコの字の金具、本来は2本の2×4材をまとめるものなのでしょうが、これを使って真ん中に既存フェンスの支柱、両側に新たに設置する目隠しフェンス用の支柱の三本をまとめました。

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木材の選択

そこに1×4材を水平に貼ることにしたのですが、どの木材にするか非常に悩みました。
耐久性を考えればデッキ材のようにウリンやイペなどの外材が良いのでしょうが、面積が面積だけにすべてやるとなるとかなりの出費になってしまいます。

コストも重要なポイントですから、耐久性とコストを天秤にかけ、悩んだ末に今回は安価なホワイトウッドを選択しました。

ただし、少しでも耐久性を上げるために油性のステイン塗料3度塗りし、仕上げました。
かなりの本数でしたので塗装だけでも相当な時間を要しました。 

板の間隔

また、板と板の隙間にも少しだけ悩みました。
目隠しですから向う側からこちらが見えないようにすることが基本です。
ただし、隙間なく貼ってしまうと風の影響をもろに受けてしまいます。
また、板自体も完全に水平ではありませんから隙間なく貼ることはほぼ不可能です。
そこで最小限の隙間として10mmにすることにしました。
板の厚みが19mmですので、フェンスに顔を近づけて覗き込むようにして辛うじて水平方向が見える程度です。

板の間隔が決まればインパクトドライバーでコーススレッドをガンガン打ち込んでいきます。
この作業ではコーススレッドを数百本単位で打ち込みますので、インパクトドライバーが威力を発揮します。
スペーサーに10mm厚の板を入れながら一番下の板から貼っていきます。
間違っても上から貼らないように!

インパクトドライバーのおかげであっという間に作業が終わりました。
貼り終えると庭の雰囲気はガラリと変わりました。

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ステイン塗料の色もウォールナットを選択したので仕上がりはかなり濃い色に仕上がりました。
言わなければホワイトウッドと分からない人もいるくらいです。
どれくらいの耐久性があるのかはこれから経過を見ていくことになりますが、2年が経過して今のところ全く変化は見られません。